　幸（ゆき）オス　　生後５ヶ月くらい

　３月の沖縄にしては寒い夜。
　よたよたと、あるコンビニに入っていったゆき。
　何度外にだされても入ってきました。
　そこでアルバイトする息子は見るに耐えられず
　やせこけた哀れなゆきを保護しました。

　ぐったりとして水も飲もうとしないゆき。
　診察を受けた所、極度の脱水があり　
　血液検査で強い炎症反応がでました。

　ゆきの両手足にはたくさんのやけどの跡が
　あったのです。
　虐待か、事故かわかりません。

　ゆきはいつも兄弟猫と一緒に行動していました。
　そのころのゆきは元気で活発な子猫でしたが、
　数日前から姿が見えなくなったと思ったら
　ゆきだけこの姿で再び現れたのです。
　　　
　もう1匹の猫はもう死んでしまったのかも
　しれません。

　ゆきはいつも悲しい目をしています。
　小さな体でいったい何をみてきたのでしょうか・

　再びこの子に幸せな瞳を取り戻してあげたい。
　これが私の願いです。

　

Ｈ１７年４月１５日。保護から２ヶ月がたち、生後６ヶ月くらいのゆき。元気になりました。
ただ、体のあちこちにまだやけどのような傷がのこっており、微熱がよくでます。
へそのヘルニアはほとんど閉塞しつつあり、手術しなくてもすみそうです。